五十年とひと口に言っても、本当に長い歳月でした。五十年前のあの日、高校生の私は、まるで映画のように流れていくテレビの映像にくぎづけになりました。ジョン・F・ケネディ大統領が、暗殺されたとニュ-スは伝えています。若い大統領の出現に期待し、幼い二人の子供のいる家庭人としての姿に、あこがれと理想を抱いていた高校生の私でした。本を買って読み、ケネディ一家に夢中になっていました。突然の不幸が幸せな家族を、悲しみのどん底へつき落としたのです。いつも両親のそばには、あどけない二人の子供がいました。
上の子は、五歳のキャロラインでした。あれから五十年が過ぎ、キャロラインが駐日大使として、十月に日本へ赴任するという報道を知って、私に再びケネディ熱が戻ってきました。初の女性駐日大使とのことです。時代もどんどん変化し、女性大統領や女性首相など、世界では一つの国の最高ポストに、女性が就いています。女性として嬉しい限りです。キャロラインの人生における苦悩は、彼女を人間としてどんなに大きく成長させたであろうかと、スピ-チをする彼女の表情からうかがえます。これからのキャロラインの活躍に胸が躍ります。大輪の花が咲くことはまちがいないでしょう。一地球人として、大きな声援と暖かい眼差しを彼女に送ります。これからもずっと彼女を暖かく見守り続けたいと思っています。
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