四十年前の今日、私は人生の航海に船出しました。人生の荒波を予想する知識、知恵もなく、ただただ純粋な愛、他に代えられない永遠の愛、真実の愛、と自分が思い込んでいただけの、幸せを胸いっぱいにつめこんで旅立ちました。四十年前のあの日の自分を思い出すと、健気で可憐で純真で、大きな温かい父母の翼のもとでぬくぬくと、スクスク育った乙女でした。二人の子供に恵まれ、仕事と子育てに追われる日々の中、無我夢中で年輪を積み重ね、いつのまにかシニアの仲間に入りました。
長い歳月の中には、いろんなことがありましたが、その都度、終着駅で人生を振り返る時、あんなことこんなことたくさんあったものだと、笑い話になるようにという思いで「今は過去、未来は今」の言葉を心の中でつぶやきながら、乗り越えてここまできました。しかし今、人生の荒波は、まだまだこれから先も、生きている限り、押し寄せてくるということを実感しています。
人生をたとえる時「酸いも甘いも」「花も嵐も踏み越えて」「楽あれば苦あり」とか言いますが、人生を生きるということの大変さを、この歳でなおいっそうかみしめています。
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