最近世間でよく話題にあがっていることに、免許証返納問題があります。高齢者の事故が増大し、人の命を奪うという悲劇が起こっています。九十代の人が今までと同じように運転を続けています。社会的に立派な肩書を持っている人が、一瞬にして殺人を起こしてしまうのです。この問題は放置できません。国が社会が強硬手段を取るべきです。免許証返納ではなく、免許証の有効期間は何歳までと決める必要があると思います。個人差があるのは当然ですが、高齢者の目に見えない部分の老化による低下を認めなければなりません。人の命を奪ってからでは遅いのです。高齢者が免許証を手放せない理由は、いろいろあると思いますが、その一つ一つを解決していかねばなりません。そのためには国が行政が、全力で対策を講じてほしいと願います。
私の父は、83歳で運転を止めました。足を痛めてから、車を足にして病院や買い物に出かけていました。もちろん近くばかりへのお出かけです。認知症ではありませんが、老化による小さな現象はありました。ある日のこと、父が車の運転に自信をなくしたことが起こりました。スーパーへ買い物に出かけての帰り道、曲がり角で歩道の縁石に乗り上げてしまったのです。パニックになった父は、通りがかった人たちに助けられ、大きな事故には至りませんでした。若い人たちが、父を乗せて、家まで送ってくれました。車も届けてくれました。私たち家族は、父が出かけて帰宅が遅いので、手分けして探していたところでした。それまで無事故無違反できた父は、車の運転に自信満々でした。自信がすぼみ悩み始めました。家族としては、これ以上運転を続けるのは無理だと判断して、父の了承を得て返納することにしました。それからの父は、活動も狭まり一気に毎日の張り合いを無くし寂しそうでした。長年車を愛し、自分の分身のような存在の車でした。免許証返納問題は、高齢者の人生に深く関わっています。車の運転ができなくなった高齢者に、生きがいとなる何かを見つけてあげねばなりません。
高齢者講習の様子 |
私の兄は、81歳で返納しました。私は去年、更新しました。ポアロは最近更新しました。あと何年で返納するかを、家族で話しています。
(まるこ記)
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