2020年9月15日火曜日

 変わる景色

  長年見慣れた景色が今変わろうとしています。三重の家の南側には幹線道路があります。その幹線道路に面して、長年よろず屋を営まれてきたお家があります。奥さんが旅立たれ、続けて娘さんが旅立たれ、お店は閉じられました。ご主人は高齢となられデイサービスに通われる日々となっています。息子さんがおられるので、なにかにつけて頼れる存在です。そのお家の南側には、素晴らしい竹林が広がっていました。竹はすくすく伸びて、20メートルほどの高さになっていました。

 

先日朝から賑やかな工事の音が聞こえてくるので、驚いてポアロが見にいきました。竹の伐採が始まったのです。次から次へと竹が切られていきます。切られた竹は、機械によってすぐその場で木くずになっていきます。便利な機械があると知り、驚きました。



一日一日と竹が伐採され、竹林の姿が変わっていきます。リビングから見えていた立派な竹が残り少なくなっていきます。それとともに、空が明るくなってきます。空が広がり遠くまで見えてきました。景色の変わり様に心が痛みます。竹林は姿を消すのです。 


町内では、夏の大きな祭り、祇園祭りの時に、その竹林からたくさんの竹をもらっていました。玄関先に飾れるような丈に切って、町内の全世帯に配るのです。恒例となっていたのです。来年からはそれもできなくなります。

 三十年ほど見慣れてきた景色が変わります。時の流れが身に染みます。立派な竹林が姿を消すのは、時代の流れとはいえ残念でなりません。

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