家の中には懐かしいものがたくさんあります。その存在さえ忘れていたものを引っ張り出しました。最近デザート作りに燃えているポアロが「アイスクリームを作る器械って無かった?」と言いだしたので、急きょ引っ張り出してきました。買ったこと、アイスクリームを作ったこと、捨ててはいないのでどこかにあることは覚えていました。我が家の江戸時代、東京暮らしをしていた時をそう呼んでいるのですが、買ったのは江戸時代です。子どもたちが小学生の頃です。当時は保谷市(現西東京市)に住んでいました。買い物や子どものレッスンによく通った吉祥寺、馴染みの吉祥寺、懐かしい吉祥寺、大好きな吉祥寺で買ったものです。吉祥寺へは、家族で自転車を飛ばし何度も出かけました。若かりし日々が思い出されます。いくつものデパートがあり、いろんなお店が集まっています。狭い道幅の、昔からある古い商店街は有名です。その一角にあるキャッチフレーズ安売王の店で買いました。アイスクリームメーカー「どんびえ」です。
二重構造になっている中のポットを冷凍庫で7時間以上冷やします。よく冷えたポットをケースにセットして羽根をつけます。用意した材料を入れてフタをして、ハンドルをさし込んでクルクルとまわします。約10分~15分でできあがります。子どもたちにも簡単に作れます。出来上がるのが楽しみで、子どもたちは一生懸命ハンドルを回します。我が家がよく作ったアイスクリームの材料は、牛乳、砂糖、卵黄と、バニラエッセンス少々です。いろんな果汁を入れれば、いろんなバリエーションができます。アイスクリームだけでなく、時間を短くすればシャーベットができます。ひと夏に10回ほどは作ったと思います。子どもたちの成長とともに、アイスクリームを作る回数も減りました。そして引っ越しを重ねるうちに、その存在も忘れていきました。買ってから30年以上が経っています。コロナ禍で巣籠りが続く中、懐かしいものを引っ張り出し久しぶりにアイスクリーム作りとなりました。ポアロは、まるで初めて作るかのようにアイスクリームを作ってくれました。懐かしい味とともに我が家の江戸時代を思い出しました。
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