父は日めくりの暦を愛した
朝一番にすること
それは日めくりの暦を一枚はがすこと
365枚の日めくりの暦
一年の重みがある
父は師走になると日めくりの暦を買い求める
父の嬉しそうな顔が思い出される
新しい年への希望と期待
少年のように輝く笑顔
一人息子だった父
大切な跡取り息子だった父
多くの大人に囲まれて
大事に育てられた父
家の大黒柱にかけられていたのだろうか
代々日めくりの暦を愛用していたのだろう
父は子供の頃からずっと
大人になっても
日めくりの暦を愛した
365枚の日めくりの暦
一年の重みがある
日毎に薄くなっていく日めくりの暦
人生を重ねてしまう私
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