昨日京都では初雪が降りました。しんしんと冷え一日中雪がチラチラ舞っていました。
何でもない時にふと頭に浮かんだのですが、以前テレビで放送していた連想ゲ-ムという番組を思い出しました。どのくらいの量のものが、連想として飛び出てくるのかと考えました。
題は「冬」です。
師走、歳暮、冬休み、クリスマス、大掃除、年賀状、初雪、里帰り、帰省、渋滞、再会、餅つき、おせち、お正月、初詣、お年玉、カルタ、百人一首、着物、書き初め、カニ、鍋、母との別れ、愛犬との別れ、義兄との別れ、叔父との別れ。この一つ一つに懐かしい思い出が詰まっています。年輪を重ねる毎に、楽しい思い出ばかりではなくなっていきます。
初雪が降ると、母が作った雪うさぎが思い出されます。私は十歳、母は四十歳でした。学校から帰ると、丸いおぼんにかわいい雪うさぎがのっています。目は南天の赤い実です。雪うさぎの均整のとれた美しい姿は、子供心に母の手は何て器用なのだろうと、驚きと感動をもたらせました。そしてその感動は、半世紀を過ぎた今でも初雪を見るとよみがえってくるのです。
東京に住んでいた頃、子供達が冬休みに入ると、私はワクワクソワソワしてきます。子供達の習い事の今年最後をすませると、帰省の準備に入ります。父は大の甘党です。吉祥寺に有名な最中屋さんがあり、行列をしないと買えないほどの人気なので、朝早くから買いに行きました。叔母夫婦や兄・姉達も実家の近くに住んでいたので何箱も買いました。そして夫はできる限りの有休を年末年始にとり、車での大移動となります。渋滞に巻き込まれても、家族全員ルンルン気分なので平気です。実家でのおせち料理作りは、大人数なので大変です。母の指揮官のもと、二人の姉、兄嫁と私の五人で、二十人分ほどのおせちを作りました。新年を迎えると、子供達はお年玉をもらい大はしゃぎし、父が読み人となり百人一首が始まります。本当に楽しい日々でした。
これからも回想と思考で脳を使い、もっともっとたくさん連想の宝庫をいっぱいにしたいと思っています。
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