2025年11月29日土曜日

時の流れ(8)

 梅田駅へ戻り、阪急デパートで夕食のお弁当を探しました。19時頃だったので、デパ地下の食料品売り場は、お客さんでいっぱいでした。慣れない大都会で、お弁当を探すのは、大変でしたが、何とか買うことができました。

 阪急デパートからJR大阪駅へと向かいました。京都行きの電車に乗りましたが、座ることはできず、ずっと立ったままで、京都駅に着きました。

 今回の旅を少しずつ綴り、8回目の今日で旅は終わりました。青春時代を過ごした思い出の学び舎、豊南市場、そして「街角ピアノ」を訪ねることができました。娘の発案で、大阪伊丹空港へも行くことができました。「街角ピアノ」では、娘から「小さな旅」のピアノ演奏をプレゼントしてもらい感激しました。

 田舎出身の私は、この歳までずっと、気持ちの中で、大都会に圧倒されて小さくなっていましたが、今回の旅で、それがふっきれたように感じています。田舎も大都会も、何も変わりないということに、今頃気づきました。次は、同窓の友だちたちに声をかけて、母校を訪れたいと思います。

2025年11月28日金曜日

時の流れ(7)

 母校の校舎の上を、飛行機が着陸態勢で降りてくるのを見て、空港へ行きたくなりました。阪急電車で蛍池駅へ行き、モノレールに乗り換えて大阪空港駅に着きました。

 平日でしたが、空港にはたくさんの人がいました。出発する人、到着した人、見送りの人、迎えの人、とてもにぎやかでした。私たちは、展望デッキに行きました。飛び立つ飛行機、着陸する飛行機、見ていると夢が広がります。飛行機を見るのが大好きな私にとって、楽しいひとときでした。

 しばらくの間、展望デッキで飛行機を見たり写真を撮ったりしました。その後、ショッピングゾーンを歩いて、カフェでパフェを食べました。

 空港を満喫して、梅田駅へ戻りました。

2025年11月27日木曜日

時の流れ(6)

 「街角ピアノ」では、懐かしい歌のコンサートが続いています。歌手の方の歌唱力が素晴らしかったです。コンサートは、50分ほどで終了しました。

 コンサートが終わると、運営委員の方が話しかけてきてくださいました。「街角ピアノ」では、コンサートを定期的にされているとのことでした。その方は、公民館でのイベントも企画されているとのことで、楽しいお話を聞かせていただきました。

 運営委員さんと話した後、娘がピアノを弾いて、1曲プレゼントしてくれました。私は、驚きとともに感動で胸がいっぱいになりました。曲名は「小さな旅」です。NHKのテレビ番組「小さな旅」のテーマ曲です。今回の旅にぴったりの選曲だと思いました。学生時代を過ごした街への懐かしい気持ちがあふれてきました。青春時代を思い出し、豊南市場を後にしました。

2025年11月26日水曜日

時の流れ(5)

 豊南市場の「街角ピアノ」では、コンサートのリハーサルが始まりました。リハーサルの間に、学生時代を過ごした寮を見に行くことにしました。

 記憶を頼りに、市場を出て歩きました。寮の横に川が流れていたのを覚えています。歩いていくと川に出ましたが、寮らしき建物はありません。少し探しましたが、見つけられませんでした。残念でしたが、あきらめて戻ることにしました。

 市場へ戻ると、コンサートが始まっていました。「懐メロコンサート」でした。歌手の方のいい声とピアノの伴奏で、懐かしい曲が流れています。椅子を並べて客席が用意されていたので、私たちも座って、懐メロを楽しみました。前列のお客さんたちは、歌に合わせてリズムをとり、コンサートをとても楽しんでみえました。

2025年11月25日火曜日

時の流れ(4)

 半世紀以上の歳月を経て、久しぶりに訪れた母校を後にしました。

 学校の近くには「伊丹空港」があります。着陸態勢の飛行機の轟音がひびきます。見上げると、大きな飛行機が迫ってくるようです。学生時代は、飛行機を間近で見るのも珍しく、ロマンを運ぶ飛行機を見ては興奮していました。

 今回の旅は、テレビで「街角ピアノ 豊南市場」を見たことがきっかけでした。その豊南市場にいよいよ到着です。いろいろなお店がならんでいました。

 その日は、「街角ピアノ」でコンサートがあるようで、その準備が始まっていました。わくわくしながら、ピアノの近くの椅子に座りました。

2025年11月24日月曜日

時の流れ(3)

    時の流れ(3)


 梅田駅から阪急電車に乗り、母校の最寄り駅に着きました。懐かしい風景が広がります。毎日歩いていた通学路の記憶は、はるか彼方へ去り、道順もおぼろげです。案内板を頼りに進み、やっと正門にたどり着きました。

 受付で、卒業生だということを伝え、来校者用の名札をつけて、母校の敷地に入りました。本校舎の玄関は、昔と変わっていません。玄関前には、創立者の像があり、昔のままでした。

 次に学生食堂へ行きました。授業中なので、学生の姿はまばらです。食堂でランチを食べることにしました。食べながら、学生の時に丼物を食べたことを思い出しました。

 食事の後、敷地内を散策しました。校舎が増築され、教室・ホールなど、何棟か増えていました。2時間ほど過ごし、最後に名札を返しに行くと、受付の警備員さんが「また遊びに来てください。」と言ってくださいました。

2025年11月23日日曜日

時の流れ(2)

 学校を卒業してから半世紀以上の歳月が流れています。テレビで「街角ピアノ(豊南市場)」を見てから、青春時代を過ごした街を訪れたくなりました。その思いは日ごとに強くなっていきました。

 今回の旅は、京都駅から始まりました。久しぶりに京都駅に行った私は、人の多さに圧倒されました。京都駅で娘と待ち合わせをして、JRで大阪へ向かいました。通勤ラッシュが落ち着いた時刻だったので、助かりました。

 JR大阪駅から阪急梅田駅まで、10分ほど歩きました。昔も今も、大都会の大阪駅・梅田駅です。カフェに入り、焼きたてのパンを食べて、興奮している胸を鎮めました。

 そして、阪急電車に乗り、母校へと向かいました。 

2025年11月22日土曜日

時の流れ(1)

 数年前、「街角ピアノ」というテレビ番組を見ました。15分間の番組です。その時は、大阪府豊中市にある「豊南市場」の「街角ピアノ」を紹介していました。

 学生時代、学校の近くにある「豊南寮」に住んでいた私は、「豊南市場」に時々行きました。番組を見て、懐かしさがこみあげてきました。久しぶりに(何十年ぶりに)学び舎へ行きたくなりました。

 行きたいと思ってからも、すぐには実現できず、今週、ようやく出かけることができました。三重県に住んでいる娘が一緒に行ってくれました。

 学び舎との再会を楽しみに、旅に出ました。今回の旅を少しずつ綴っていこうと思います。

2025年11月11日火曜日

時代の流れ(侘しい光景)

  京都暮らしは早26年になります。京都には寺町を中心にして、お寺がたくさんあります。私たちが住み始める前は、歴史あるお寺が並んでいたそうです。近代化の波が、京都に押し寄せて、次から次へと、マンションが建っていきました。お寺は他所へ引っ越し、マンションが建っていったのです。

 我が家に隣接するお寺は、他所へ引っ越しせずに、かろうじて元のままの場所にあります。毎朝の鴨川散歩の時に、私は、本堂を眺め、山門を眺め、取り囲むように建っているマンションに、時代の流れを感じています。侘しき光景です。この先もお寺の本堂や山門が、姿を消すことなく、存続してくれることを願っています。







 

2025年11月9日日曜日

ポアロの日常の暮らし(2)

 長い年月仕事を頑張ってきたポアロが、仕事を終えて平穏な日常を過ごしています。仕事から解放されて、念願の暮らしとなりました。興味関心好奇心の対象物を探して、したいことをして、腕前も上げることができれば幸せなことです。見たいテレビを思う存分見て、スマホ、パソコンをいじり、読書三昧もして、フェイスブックで発信もして、今はネットの時代、何でもできます。ポアロは、音楽も好きで、チェロと出会い、今はチェロに燃えています。そして工作も腕を上げています。

もう一つ、ポアロはお料理が大好きになりました。私は大きな義務感、責任感から、半世紀以上家族のために料理を提供してきました。お料理が楽しいと思う余裕はありませんでした。とにかく毎日毎日料理を作り、家族を食べさせなければなりません。よく頑張ったと自分を褒めています。ところが、ポアロは、お料理が面白くなり大好きになったのです。そばで見ている私は、その要領のよさに感心し、圧倒されています。テレビからもいろんな情報をもらっています。今の私は「いただきます!」「おいしい!」「ごちそうさま!」を連発して、シェフポアロに拍手を送っています。ポアロのレシピがどんどん増えて、客人がごちそう太りになることを期待しています。

鶏ムネ肉のフリッターサラダ添え
(健康第一のメニューです)


2025年11月8日土曜日

秋を訪ねて(京都南禅寺)

  秋も深まり、京都の秋を訪ねて観光客がたくさん来ておられます。久しぶりに自転車で出かけました。三十分ほどで南禅寺に着きました。ほとんど外国からの観光客です。紅葉は六分ほどです。毎年のことながら、秋の紅葉にうっとりして感動します。すべて自然が織りなすファンタジーです。












2025年11月7日金曜日

ポアロの日常の暮らし


長年働き続けて仕事を終えたつれあいポアロの日常を、少し考えてみることにしました。仕事を終えて、仕事から解放される日を、夢にまで見ていたことと思います。その日が来たら何をしようか、何がしたいのか、いろいろ考えて期待に胸をふくらませていたでしょう。その日の到来に、私は興味関心好奇心でいっぱいでした。その一つ目は、時間を気にせずゆっくり寝れることでした。私は、見守るだけです。次に、テレビです。テレビに時間制限はなく、見たい番組を見続けます。野球観戦がトップです。アメリカの大リーグ、日本のプロ野球、大満足の野球観戦です。私は見守り続けます。テレビは、飽きることなく、野球観戦が終わればニュースやワイドショーがあります。ただ心配なのは、テレビの前に座り続ければ、運動不足になって体によくありません。それは自分でもよくわかっているので、テレビを見る時間を考えるようになりました。

次に思いついたのは、チェロを弾けるようになりたいという思いでした。早速楽器店へ行き、いろいろ聞いて、レッスンを始めることになりました。楽器がなければ練習もできません。思い切ってチェロを買いました。レッスンは、月に二回です。現在ちょうど二年が経ちました。毎日欠かさず弾いています。私もチェロの音色は好きです。弾けるようになりたいとは思いますが、いろんなことに手を出してはまずいと、今は憧れだけで踏みとどまっています。

次に好きなことの一つである工作を始めました。和雑貨として人気があるものです。時間が取れる時は、せっせと工作作りに精を出しています。




私の父も、いろんなことをしました。能面、七宝焼き、油絵などです。晩年は、ポアロと同じ工作でした。和紙で作る小箱です。ふたも作って、とてもきれいに仕上げていました。ポアロの工作も、きれいな和紙を買い求め、和雑貨屋さんに並べられるようです。父もポアロも、手が器用で、うらやましい限りです。ポアロの日常の暮らしを書いてきましたが、これからも続けて書いて行こうと思います。

2025年11月6日木曜日

私の好きな花(秋桜)

  11月も初旬が終わろうとしています。あちこちの秋桜畑では、満開も峠を過ぎて、そろそろ終わりに近づいている頃だと思います。京都と三重の移動の途中には、広い秋桜畑があります。毎年秋桜の成長を楽しみに走っています。いろんな色の秋桜がありますが、薄ピンク色の秋桜が多いように思います。

 


 

白色や橙色は、少ないようです。秋桜の花の優しさは、見る者の心を癒してくれます。昔から秋桜が大好きですが、同時にさだまさしさん作詞作曲の「秋桜」も大好きです。1978年に発表され、山口百恵さんが歌って大ヒットした名曲です。さださんの詞には、嫁ぐ娘と母の心情が素晴らしく表現されています。今でもこの歌を歌うと、亡き母との思い出がよみがえり、涙がこぼれます。嫁ぐ日を目前にして、母と娘は別れを心の中に秘めています。本当に素晴らしい曲です。大好きな花「秋桜」と、大好きな曲「秋桜」は、私の宝物です。

2025年11月5日水曜日

京都慕情

    1970年に渚ゆうこさんが歌って大ヒットした「京都慕情」を、久しぶりに思い出しました。今日出かけた帰り道、五時過ぎのことです。京都寺町三条で、たくさんの人が西の方角を向いて、スマホで写真を撮っています。何事かと思ったら、みなさん素晴らしい夕焼けの写真を撮っているのでした。その夕焼けの美しさは、胸を打つものでした。日本人はもちろん、外国からの観光客も、たくさんの人が、美しい夕焼けに感動しているのです。ポアロも早速写真を撮りました。

 自然がおりなす美しさを見せてもらい、涙が出るほど感動するのです。感謝感激です。外国の夕焼けがどういうものなのかは、知りませんが、今日この時、日本京都寺町三条で見た夕焼けは、みなさんの日本旅行の思い出として、いつまでも心に残るプレゼントだと確信しています。

2025年11月4日火曜日

秋を訪ねて(京都洛北三宅八幡宮)

 

 素晴らしいお天気に誘われて、秋を訪ねて出かけました。めざすは京都洛北にある三宅八幡宮です。近くは何度も通っていますが、お参りするのは、初めてです。11月といえば、七五三という大きな行事があります。七五三のお参りで、たくさんの人出かと予想していましたが、人出は、ぱらぱらでした。知らなかったことで、驚いたことがあります。境内のあちこちに、土ねんどでできた小さな鳩が、飾られています。八幡宮の入口にある大鳥居のそばには、鳩の銅像が祀られていました。鳩は神の使いで、子どもを守ってくれるそうです。知らなかったことを教えてもらい、本殿にお参りして、八幡宮を後にしました。









2025年11月3日月曜日

秋は何処(いずこ)へ

     今日の朝の鴨川散歩で、冷たい北風と出会いました。「ひょっとして?」と思ったら、ニュースで近畿地方に木枯らし一番と伝えていました。いよいよ冬の到来です。今年の夏は、経験したことのない酷暑が非常に長く続きました。やっとのこと酷暑がゆるみ、秋の訪れを感じさせてくれました。ところが最高の季節である秋というものが、ほんの少しで終わってしまいました。朝晩の冷え込みがあり、気持ちのいい秋はどうなっているのかと気をもんでいたら、一気に冬の到来です。

洛北 三明院 2025.11.3

 十月生まれの私は、秋が大好きです。芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、物思いに耽る秋、勉学の秋、聡明になれる秋、創作活動が実る秋、秋を讃えたらきりがないほどです。その素晴らしい秋が、あるのかないのか、わからないほどに、あっと言う間に終わってしまいました。異常気象と言われればそれまでですが、残念でなりません。

2025年11月2日日曜日

私の好きな花(きんもくせい)

 子どもの頃から馴染みのある「きんもくせい」が、もうすぐ満開になりそうです。どこにでもあると思っていた「きんもくせい」ですが、マンションが建ち並ぶ都会では見ることはできません。きんもくせいは、並木にはふさわしくないようです。時々きんもくせいに出会いますが、単独で凛々しく立っています。遠くまで、きんもくせいのいい香りが漂っています。実家の庭には、大きく育ったきんもくせいが一本ありました。初めてのマイホームに、きんもくせいを一本植えました。そして今、京都鴨川散歩で出会ったきんもくせいが、満開を迎えようとしています。






2025年11月1日土曜日

シニアの情報収集

  テレビから毎日たくさんのCMが流れてきます。シニアの私は、いつも熱心にそれらのCMを見ています。一生懸命見ていても、何のCMかわからない時があります。おかしくて笑ってしまいますが、家族に「何の話?」「何て言うてたの?」と尋ねることも多くなってきています。時代によって、話す言葉のテンポも速くなってきています。CMから、社会の情勢を学んでいるようなものです。食べる物から、生活雑貨、終の棲家となる施設やホームなど、CMは多岐にわたります。遺品整理の会社も、熱心に放送しています。テレビのCMから情報収集するとは、家にいながらの安易な情報収集だと、気に入っています。