最近読んだ本で、ろばの大ファンになりました。西出真一郎著「ろばのいる村」です。フランス各地を旅して、ろばを探して訪ね歩き、ろばと人々との暮らしが書かれています。
今までろばに興味関心好奇心を持っていなかった私ですが、ろばが大好きになりました。ろばの本当の賢さは、あまり知られていなかったようですが、実は賢くて、従順で、優しくて、相手が子供であろうとも、大人であろうとも、見下すことは絶対しないそうです。かつては、運搬などの労働力として、ろばが飼われていましたが、今はほとんどがペットとして飼われているそうです。ろばの大ファンになった私は、ろばを飼いたいという夢を持ってしまいました。しかしそれは実現不可能です。
ろばに会いたいと思っていたら、素晴らしい情報が飛び込んできました。京都市動物園に、ろばがいるとの情報です。嬉しくて舞い上がりました。早速出かけました。京都市動物園は、自宅から歩いて30分ほどのところにあります。
ろばのいるところへ、急ぎました。一頭のかわいいろばがいました。狭い自分の庭を、ぐるぐる歩き回っています。名前はハルです。春生まれの男の子です。お歳は16歳です。4歳の時に京都市動物園に来たそうです。「ハルくん!」と呼んでみました。こちらを見てくれます。優しい目です。
食事の時間となり、急に賑やかになりました。ハルくんの隣の庭には、ヤギが何頭もいます。飼育員さんが、ヤギの方から先にエサをやりました。ハルくんは、早く欲しいと鳴きます。かわいい声です。やっと自分のエサがきました。野菜を小さく切ったものです。しばらく食べると、飼育員さんは、バレーボールほどの大きさのボールにエサを入れて、遠くへ投げました。ハルくんは、ボールで遊びます。ボールには、小さな口があり、転がると、エサが少し出る仕掛けになっています。ボールを追いかけて、運動しながらエサを出すという工夫がされています。ハルくんは、ひとしきりエサを食べて落ち着きました。
ハルくんは、園内散歩をすることがあるそうです。タイミングよく、その散歩の時に遭遇できたらと、思っています。ハルくんに会いたくなったら、いつでも行ける近さなので、本当にラッキーなことです。