本当の祇園祭(八坂神社の神官、奉賛列を先頭に神輿が市中を練って四条の御旅所に向かいます)7月17日18:30~
まず夕刻八坂神社を出発し、石段下で3基の神輿(中御座、東御座、西御座)が威勢を挙げて市中に向かいます。
我々は二条河原町で待ち構えます。20時~21時くらいに中御座と西御座が回ってくる予定ですが4年ぶりとあって1時間ものくれてやってきました。
本当の祇園祭(八坂神社の神官、奉賛列を先頭に神輿が市中を練って四条の御旅所に向かいます)7月17日18:30~
まず夕刻八坂神社を出発し、石段下で3基の神輿(中御座、東御座、西御座)が威勢を挙げて市中に向かいます。
我々は二条河原町で待ち構えます。20時~21時くらいに中御座と西御座が回ってくる予定ですが4年ぶりとあって1時間ものくれてやってきました。
3年間は本格的な山鉾巡行がなかったのでいつもの河原町御池の辻回しを見に行きました。
外国人の訪日も回復し、賑わっています。37℃の予報が出て暑い日となっています。
11時ごろに先頭の長刀鉾が見えてきました。
今では死語となってしまったようなことば「設え」ですが、私は慣れ親しんできた大好きなことばです。古くから日本人の暮らしを支えてきた「設え」です。私は幼い頃から「設え」を身近に見て育ちました。父は季節季節の移り変わりにふさわしい「設え」を、当たり前のように行ってきました。襖や障子、衝立などの建具の入れ替えに始まり、絨毯から夏物のトウの敷物へ、そして団扇や風鈴などの小物を用意し、軒先には簾をかけました。そういう「設え」をする父を見て育った私は、夏への季節の移り変わりを感じました。団塊世代の私たちは、結婚すればニューファミリーと呼ばれました。実家を離れ、「設え」から遠く離れた暮らしになりました。
幼い二人の子どもをつれての里帰りは、子どもたちにとって田舎の暮らしを知る貴重な体験となりました。夏休みには、朝から水撒きをする父の手伝いもしました。夕方になればまた打ち水をして、庭に床几を出して夕涼みの準備です。蚊取り線香をつけ、線香花火を楽しみました。寝る時は蚊帳を張ってもらい、ワーワー、キャーキャー言いながら、珍しい体験を重ねました。遠い日の思い出です。
今の生活の中では、「設え」と言えるものはありません。建具を入れ替えることはありません。一年中何の変化もありません。エアコンのスイッチを暖房から冷房に代えて、扇風機を出すくらいです。父がしていたような「設え」は、暮らしの中から消えました。昔の人は大変だったけれど、季節の移り変わりを感じながら、「設え」を楽しみながら、暮らしを大切にしていたのだと、思いを馳せています。
(まるこ記)